100円空き家バンクとは
空き家とその土地を定額100円で売買するものです。
所有者にとっては、思い入れのある家と土地を100円で売却することは大変な決断かもしれませんが、ご家族ご親族で利活用できず困っている空き家について、これからの維持管理に係る労力と費用、解体費用、または家族への相続を考えると、住める状態のうちに別の方に100円で売却することも選択肢の1つになり、これは、手放す機会を創出することになります。
取得者にとっては、老朽化などの問題がある物件でも、リフォームすれば住める建物と土地を100円で購入できることになり、取得の機会の創出になります。
手放する機会と取得する機会を創出することで、空き家状態の解消を目指します。
100円空き家バンクの流れ
1)100円空き家の登録と公開
- 空き家を100円でも手放したい所有者が、市へ空き家を登録申請します。
- 市が、空き家の状態、登記簿から登録の可否を判断します。
- 所有者が、まちの不動産屋さんと仲介契約を結びます。
- 必要に応じて、家財道具処分の補助を行います。
2)取得者の募集
- 市がホームページ等で空き家情報と募集期間を公開します。
- 公開された100円空き家に興味を持たれた方は、市にご連絡のうえ、応募申請します。
- 市が、取得希望者に内覧会の日時をご案内します。
※応募が多数となった場合、予定より早く募集を終了する場合があります。
3)内覧会の開催
- 所有者が、内覧会を1~2日間開催します。
(まちの不動産屋さんと市がサポート) - 所有者が、内覧会に参加された取得希望者全員と面談します。
- まちの不動産屋さんが簡単に空き家等の説明をします。
- 所有者が、空き家の取得者を決定します。
4)空き家とその敷地を100円で売買
- 所有者が、取得者に空き家とその敷地を100円で売却します。
- まちの不動産屋さんが、売買契約を仲介します。
- 所有者がまちの不動産屋さんに仲介費用を支払います。
- 市が、元の所有者に定額20万円補助します。
- 取得者が、移転登記(未登記の場合にあっては、所有権保存登記)し、居住します。
- 必要に応じて、リフォーム費用の補助を行います。
- 市が、取得者に定額50万円(居住誘導区域内の場合は70万円)補助します。
- 取得者が不動産取得税や贈与税等を支払います。
掲載されている空き家の応募方法
安価な建物に長く住みたいと考えている方や探している方にとって、建物とその敷地を100円で購入できることはとても幸運なことだと思います。
100円空き家バンクに登録された家は、リフォーム等を行えばこれからも長く住むことができるものと考えています。
所有者のご家族が大切にされてきた家なので、末永く大切に活用していただけると嬉しいです。
<取得者の要件>
1)取得者を含む2名以上の者が居住し、住所を移し、長く居住する意思があること。
- なお、取得者を含む2名以上の者の関係は、2親等以内の親族や婚姻予約者、事実上婚姻関係者等(富山県パートナーシップ宣言制度による宣言された方)となります。
2)適切に維持管理する意思があること。
3)現在の空き家の所有者の2親等以内の親族でないこと。
4)建物の所有権移転登記(未登記の場合にあっては、所有権保存登記)をする意思があること。
5)敷地の所有権移転登記(借地上の空き家の場合にあっては、土地の権利者と賃貸借契約を締結)をする意思があること。
6)取得者及びその世帯の構成員が市税等を滞納していないこと。
7)暴力団又は暴力団員と密接な関係を有する者ではないこと。
<応募方法>
市にご連絡のうえ、以下の書類と添付種類を提出してください。
後日、市から応募者(所得希望者)に、内覧会の日時をご案内いたします。
この制度では、内覧会を2日程度設けており、そこで所有者が参加された取得希望者全員の話しを聴き、取得者を決定します。
<補助制度>
(1)所有権移転登記費用その他の購入後の諸手続に要する費用に対して
定額50万円補助
(2)リフォーム費用に対して
居住誘導区域内の場合 最大70万円補助
居住誘導区域外の場合 最大50万円補助
(3)木造住宅の耐震化に対して
※ 補助の主な要件(両方に該当する必要あり)
・木造の一戸建てで、階数が2以下のもの。
・建物の過半が昭和56年5月31日以前に着工したもの。
① 最初に耐震診断を受けてください。
診断費用は、2,000円から6,000円です。
申込先:(一社)富山県建築士事務所協会(電話:076-442-1135)
② ①の結果を受け、耐震補強する場合は、工事契約前に補助申請を行ってください。
補助額は、対象工事費の4/5、最大100万円
空き家の所有者の皆様へ(新たな空き家の登録)
ご家族ご親族で利活用できず、不動産屋さん等に相談しても買い手が見つからない空き家をお持ちの方は、その管理について大変苦慮されているものと思います。
建物は、使用しなくなると劣化が進むと言われていますので、大切にしてきた家を引き続き住める状態のまま別の方に引き継ぐことは、ひとつの解決策だとの考え方から、この100円空き家バンクを始めました。
まずはご相談ください。この制度に限らず、一緒に解決策を見つけましょう。
<対象となる空き家>
1)リフォームをすれば居住できること。
- 空き家内外の家財道具等は、「食器類」「衣類」「生活ごみ」「仏壇」は募集開始までに撤去をお願いします。なお、これらの処分には補助制度を設けておりますので、必要に応じてご相談ください。
2)1か月くらいで売却できること。
- 相続登記は完了していますか。
- 担保権や賃借権は設定されていませんか。
※いずれも登記簿で確認できます。
3)借地上の空き家の場合は、その賃借人の同意を得ていること 。
4)所有者が市税等を滞納していないこと。
<登録方法>
まずは市にご相談し、以下の書類と添付種類を提出してください。
市の職員が空き家の状況と登記内容を確認し、登録の可否を報告致します。
<補助制度>
(1)まちの不動産屋さんの仲介費用とその他の売却に要する費用に対して
定額20万円補助
(2)空家内に残置する家財道具等の処分に要する費用に対して
最大10万円補助
まちの不動産屋さんの募集
この制度に協力いただける不動産屋さんを募集しています。
応募いただける不動産屋さんは、市にご連絡のうえ、以下の書類と添付書類を提出してください。
<応募要件>
1)宅地建物取引業法第3条に規定されている免許を有する事業者であること。
2)市内に本社、支店、営業所等を有している事業者であること。
<業務内容>
1)空き家所有者との仲介契約の締結
2)空き家の状態の把握
3)所有者が開催する内覧会の運営のサポート
内覧会は、最大2日とし、約1時間に1組の取得希望者が来場されることを想定しております。内覧会は、所有者が開催いたしますが、仕切り役を行うなど所有者のサポートをお願いいたします。
※内覧会後、所得者が決定しますので売買契約の締結の仲介をお願いします。